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【筋トレ】ベージュ脂肪細胞を増やすと痩せるのは本当か?【ダイエット】

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【筋トレ】ベージュ脂肪細胞を増やすと痩せるのは本当か?【ダイエット】

【筋トレ】ベージュ脂肪細胞を増やすと痩せるのは本当か?【ダイエット】

2026/07/03

今回はSNSで見かけた「筋トレをするとベージュ脂肪細胞が増えるから痩せやすくなる」という投稿について考えていきますね。

まず、ベージュ脂肪細胞とは何なのでしょうか。

褐色脂肪細胞という言葉なら聞いたことがある人もいるかもしれません。
褐色脂肪細胞は主に背中などに分布し、
脂肪細胞でありながら熱を産生してエネルギーを消費する働きを持っています。

ただ、この褐色脂肪細胞については
「背中を動かせば刺激されて脂肪が燃える」といった
誤った情報も広まりがちですね。

今回のテーマであるベージュ脂肪細胞は
もともとエネルギーを蓄える白色脂肪細胞の中に存在する細胞です。

特定の刺激を受けることで、
褐色脂肪細胞に似た熱を産生する性質を持つことが知られています。

ベージュ脂肪細胞が注目されるようになったきっかけの一つが
マウスを用いた実験ではないでしょうか。

遺伝子操作によって「白色脂肪細胞をベージュ化させるタンパク質」が
発見されまして。
このタンパク質はイリシンと名付けられ
人では運動によって血中濃度が上昇する可能性も示唆されています。

その後は「筋トレをするとイリシンが増える」という研究が次々と報告され
「筋トレでベージュ脂肪細胞が増えれば痩せやすくなる」という話が
メディアでも取り上げられるようになりました。

これがベージュ脂肪細胞を増やすと痩せやすい!と言われる根拠です。

ところが、その後の研究で少し状況が変わってきます。

長期間の運動を対象としたメタ分析では
むしろ血中イリシン濃度は低下していたという結果が報告されました。

さらに2021年のシステマティックレビューとメタ分析では
運動によってイリシンが増加する可能性はあるものの
研究ごとの結果には非常に大きなばらつきがあることが指摘されています。

また、イリシンを測定するELISAキット自体の精度にも疑問があり
測定方法そのものに課題があった可能性も示されました。

つまり、イリシンがベージュ脂肪細胞の形成に関与すること自体は
支持されているものの、

人が運動をするとイリシンが安定して増加するかというと
現時点では確認されていません。

このような状況を踏まえると
「筋トレをすればベージュ脂肪細胞が増えて痩せやすくなる」と
断言できるほどのエビデンスは、まだ十分ではないと言えそうです。

人間の体は本当に複雑ですね。

だからこそ、結局のところ大切なのは特別な情報を追いかけることではなく、
十分な睡眠をとり、バランスの良い食事を心掛け、
継続して運動することが重要だと思います。

地味ではありますが、健康にもダイエットにも、
この基本が一番大切なのかもしれません。

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