【ダイエット】歩けば歩くほど痩せるわけではない【ウォーキング】
2026/06/14
こんにちは。
今回はSNSで見かけた「1日2万歩歩けば誰でも痩せる!」 という発信について、論文ベースで色々と語っていこうと思います。 歩くことによる健康効果はかなり多く報告されていて 代表的なものを挙げると ①ダイエット補助 ②生活習慣病リスクの低下 ③骨や関節への刺激 ④メンタル面の安定 ⑤自律神経への好影響 ⑥睡眠改善 このあたりは比較的よく知られています。 では、どの程度歩けば良いのでしょうか。 よく「1日1万歩」という言葉を聞きますが 本当にそこまで必要なのかについては研究が行われています。 2025年のメタ分析では ・全死因死亡率 ・心血管疾患 ・認知症 ・うつ症状 ・糖尿病 などのリスク低下について調べた結果 7000歩付近から効果のカーブが緩やかになっていくことが報告されています。 つまり、歩数が少ない人が7000歩程度まで増やす恩恵はかなり大きい一方で それ以上は「歩けば歩くほど比例して良くなる」というわけではなさそうです。 ですから、日常的にほとんど歩かない方であれば まずは7000歩程度を目標にするのは悪くないのかもしれません。 では、体重減少についてはどうでしょうか。 歩数計を用いたウォーキング介入をまとめたメタ分析では ・成人対象 ・平均BMI25以上 ・4週間以上 ・食事介入なし ・歩数計による介入 という条件の研究を統合しています。 この研究では歩数はおおよそ2000〜4000歩ほど増加していました。 結果として体重は減少したものの平均減少速度は約0.05kg/週。 かなり緩やかな変化です。 論文内でも、歩数増加による健康利益の可能性は示しつつ、 体重減少量については控えめであるとまとめられています。 さらに興味深いのが、歩数増加量と体重減少量との間に 有意な相関が確認されなかった点です。 つまり、この研究では「より多く歩いた人ほど、より大きく痩せた」 という関係は明確ではありませんでした。 2026年のメタ分析でも、過体重・肥満者を対象とした生活習慣改善プログラムを 解析した結果、減量期および維持期の歩数は8000〜8500歩程度でした。 著者らは、長期的な体重維持という観点では この程度の歩数が現実的な目安になる可能性を示しています。 ただし論文内でも、8500歩という数字は仮説生成的なものであり 確定的な推奨値ではないとされています。 もちろんこれは「8500歩以上は無意味」という話ではありません。 ただ少なくとも「歩けば歩くほど無限に痩せ続ける」 という単純な話でもないということですね。 ちなみに。 「じゃあ2万歩歩かせる研究はないの?」と思うかもしれませんが 減量目的で長期間2万歩を課すような研究はほとんど見当たりません。 理由としては、 ・継続率の問題 ・怪我リスク ・研究デザインの成立の難しさ などがあるのかもしれませんね。 ウォーキングは健康にとって有益な習慣のひとつだと思います。 ただ、運動というものは 増やせば増やすほど身体が適応していく側面もあります。 そのため、「とにかく歩数を増やせばいい」という考え方だけでは しんどい思いをするだけかも知れませんね。
8000歩から10000歩を目安に、それ以外の運動を増やす。
食事や睡眠を整える。
そういったことが必要となるかと思います。
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